グループホーム きらめきの家

横須賀にあります、グループホームきらめきの家の日々の活動。

精神科の薬について1

 最近、ちょいちょい福祉事業所から精神科の薬についての講義依頼が来ては、移行支援事業所や就労継続支援だったり自立訓練の施設などにお伺いさせて頂く機会が増えてきて。これは自分でももっと勉強しないとと思い勉強する機会ともなっております。

 

まず、精神科の病院では当たり前の知識は福祉ではそうではないという事、当然ですが役割が違うのだからそうですよね。

でも役割が違うからと。知らなくても良いにはならないのです。命に関わるような副作用や症状、日常生活に支障が出る副作用は覚えて損はありません。

外来なのだからそれは本人側や医師側には有益な事なのです。

 

私は確実に飲んでほしい薬が確実に飲めているのかに1番重点を置いています。入院中なら関係なく、舌下錠以外は確実に全てを飲み込んでいるかになりますね。本来はこれに越した事はないのですが、治療に通院、入院中には心理教育というものがある程度は必要になります、これは病気の知識、薬の知識、社交など多岐にわたりますが、代表的なところは家族教室、服薬教室になります。そうやって、薬や本人への対応などを学んで地域に出ていく準備になります。いわゆる、コンプライアンスが確立した次、アドヒアランスというやつのため。

 

今回は副作用の話になりますが、有名なものをご紹介しようと思います。

例えば、

シャンビリ:パキシルはわりと使われる抗うつ剤ですが、怠薬で有名なシャンビリという症状があります。減薬してる時にも起きます。言葉の通り、脳にシャンシャンという音や感覚、ビリビリという痺れ感が出るというもの。

 

アカシジア 向精神薬抗うつ剤睡眠薬抗不安薬と幅広い薬の怠薬、増量中、減量中に出現する事があります。

これは、足がムズムズする、耐え難いもので不眠にもつながります。

 

↑の二つは消失するものですが、ご本人にはかなりの不快感です。日常生活に支障も出ます。なので、減薬中や怠薬、拒薬、増量中は本人や家族も分かっているのにこしたことはなく、福祉スタッフも理解していた方がより良い。

個人の裁量には限界がありますし、経験則からの判断は大抵別に最良の選択肢がある。

 

1番観察すべきは悪性症候群になります。これはまた書こうと思います。